■■■■■「社会問題研究会」のご案内 ●定例第4金曜日
日本の社会は福祉問題を縦割り行政による系列化・細分化といった 合理的な方法で解決しようと取りくんできました。しかし、福祉課題は、地域で生まれ、地域に定着しています。「地域福祉の発想」がそこにないから対応がばらばらになる。地域が福祉ニーズの「発生の場」であるなら、そこを「解決の場」そして「予防の場」となるためにはという視点で考える研究会「社会問題研究会」を開催します。 ≪ 通算79回 Since 2012 ≫
第79回テーマ
「ハンセン病について」 わが国のハンセン病対策は全患者を強制的に一生、施設に隔離する「患者絶滅政策」であった。それによって患者はもちろん、患者の家族までもが人生全般にわたる被害を受けた。しかし一方で、当事者は隔離政策に対して粘り強く闘い続け、自らの力で権利を回復してきた。ハンセン病隔離の歴史と当事者の闘いを学び、この社会がなぜ過ちを犯したのか、今、私たちに何ができるのか、市民一人一人の問題として考えてみたい。
話題提供 青木美憲さん(国立療養所 邑久光明園 園長)
※(邑久光明園 前園長 石田裕さんにもお越しいただけます)
プロフィール
1987年、大学生のときに国立ハンセン病療養所大島青松園を見学し、ハンセン病では医者が患者を苦しめてきたこと、隔離が不要とわかっていながら「らい予防法」が放置されていることを知り、医療者としてこの問題から目をそらすことは許されないと感じた。大学卒業後に臨床研修を経て1997年より大阪大学公衆衛生学教室で入所者の被害実態調査を行う。2000年より国立ハンセン病療養所邑久光明園に勤務、国賠裁判で原告側証人として調査結果を証言した。2002年よりミャンマーへ派遣されハンセン病対策に参加、2004年4月より駿河療養所、10月より邑久光明園、2006年より大阪府保健所勤務を経て、2009年より邑久光明園に復職。
▼ 2019 年9月27日(金) 19:30~21:00
▼ 会場 わかくさ保育園(大阪市西成区)
▼ お申し込み・お問い合わせ:わかくさ保育園まで
Tel 06-6633-2965
Fax 06-6633-2970
携帯 090-5242-9325
メール nishipe3322@yahoo.co.jp(申込先:西野伸一)