▽ 実施日時 2021年8月26日(木) 20:00~21:30
▽ 参加者 8名
〇 内容
今回は緊急事態宣言の延長に伴い Zoom で実施となった。フリートークテーマは障がい のある方の子育てについて考える~コーダの事例などから~「コーダ」子育てと障がいを中 心に実体験や現場での話を交えて討議した。
コーダ(CODA)について ※澁谷智子氏によるとコーダとは「1983 年のアメリカで誕 生しました。さらに言うと、18 歳以上は CODA(Children of Deaf Adults)ですが、 それ未満は KODA(Kids of Deaf Adults)と表記します。ということであった。
聴覚障がいのある保護者の子育てについて、90%の子どもが聞こえる喋ることができる とされる中、聴覚障がいのある保護者と子どもの関わりは想像がしにくい。今回の参加メン バーは保育、学童保育に関わる人が多かったため、子ども自身の障がいを中心に見ている傾 向がありそうだった。そんな中、保護者の障がいについてはどう考えているのだろう。とい うことで話をすすめていった。
子育てをする上で保護者のサポートをするために子どもが努力して、他の子どもと同じ 生活を送ろうと努力することはいけないことではないのではないか。
それはヤングケアラ ーも同じで、手伝いしている子どもに、君はそんなことしなくていいよ、という捉え方は、 子ども自身を否定することに繋がるのではないかという話にもなった。
ではどのようなサ ポートや関わりが必要なのか?地域社会はその子どもたちとどのように関わればよいのか?関わり方としては、最近よく言われる、ヤングケアラーと重なるところもある。「ヤン グケアラーの子どもはかわいそうだ」、「親のケアする・・そんなことは当たり前だ」という 視点で見ている大人がまだまだたくさんいる。その中でケアをする子どもを否定するので はなく、子どもを尊重しながら、子どもの生活が過ごしやすくするように環境を変えていく という事が必要ではないだろうか。周囲の大人の視点が変わることで、子どもの環境も変わっていくのではないだろうか。という話になった。
参加メンバーの体験として、自分の保護者が全盲であり二人で生活していたので当事者であった。周りの人たちが可哀そうな子だ と思われていたが、自分のお父さんは目見えへんねんぞと、自慢していた。お父さんは、自分一人で生きられないことも分かっていた。(社会に対して)声をすごく出せる人であった ということもあるのかもしれない。という話もでた。
これらの話から周囲に対しての関係性が親子関係に深く関連しているともいえそうであった。親の障がいを周囲がどうみているか、親自身も自分の障がいによって子がどうみられ るかにとらわれてしまうことが多いようである。子育てを支える場や地域で、周囲から安心 できる関係性をいかにつくることができるかが重要で、フラットな関係性を築く価値観を 持つにはどうすればいいのかというのも掘り下げていきたい。
〇 報告
前回事例検討で保育所のクラスでパニックになってしまう子への対応方法について討議した。その検討をうけて、実践した結果、まずは安全場所を確保し安心と安全を優先したこと で、その子はクラスの中で対応できるようになった。ということであった。
〇 次回 地域の障がい児・者研究会
9月14日(火) 20:00~21:30 Zoomで実施予定